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ニュースレター

newsletter vol.6 背骨コンディショニング・マスター  藤井 聖司さん

 
特別インタビュー

藤井聖司(ふじい さとし)さん 
一般社団法人 背骨コンディショニング協会
背骨コンディショニング・マスター




 背骨コンディショニングは、肩こりや腰痛、関節痛などのさまざまな体の不調の原因を背骨の歪みからくるものと考え、体操や背骨の矯正によって症状の改善・緩和を目指すプログラムです。「辛い人ほどぜひ一度、試してほしい」と語る藤井聖司さん。ワ・ミューズで公開しているクラスでお話しを聞きながら、背骨コンディショニングのプログラムについてレポートします。


■最初は半信半疑、そして確信へ
  



 腰痛や肩こりをはじめ、筋肉のハリ、関節の痛み、各所のむくみ、頭痛など、日常生活の悩みともなるさまざまな体の不調。その多くの原因は背骨の歪みにあり、その部分の関節が固って神経が引っ張られことによって、痛みやしびれなどの症状が起こる、というのが背骨コンディショニングの考え方です。
 この理論は、大手スポーツクラブでプログラム開発をしていた日野秀彦氏、独自に研究を重ねて編み出しました。プログラムは、体の歪みを効率よく改善するために ◎症状と関連のある固まった関節をゆるめる体操(関節の可動域を広げる=ROM体操)をする ◎関節がゆるまったところで背骨を矯正する ◎骨を支える筋力を鍛える、という3つの要素から構成されています。
 藤井さんが背骨コンディショニングに出会ったのは、東京のスポーツクラブでインストラクターをしていた時期に、日野氏が主催する背骨コンディショニングの研修に参加した時でした。
「それまで自分で勉強していた方法とは全く違うアプローチだったんです」と、語る藤井さん。「症状の原因と、その対処法はこうだというのがはっきりしている。こんなに分りやすくて、効果の出そうなプログラムはないなと、実は、最初は半信半疑(笑)。ところが教え始めたら、体操をするだけでも良くなったというお客さんの反応がものすごくあったんですね」。経験を重ねるごとに効果を確信するようになった藤井さんは研修を積み、ベーシックな体操を教えるインストラクターから骨を矯正できるまでの何段階もあるライセンスを経て、全身の骨を矯正するスペシャリストの資格を取得しました。
「この症状だったらこの体操、この歪みにはこの体操ということをはっきりと確立して公開しているのは、背骨コンディショニング以外にはないと思います。体験していただくと、既存のプログラムと異なることが分っていただけると思います」。



■たとえば腰痛は、仙腸関節の歪みを調整する

 背骨コンディショニングには、個別の背骨矯正とグループレッスンなどの体操のみのクラスがあります。背骨の矯正の場合は、「最初はカウンセリングをして、症状に対する僕の意見はこうで、こういうアプローチをして改善していきますという説明をします」と言うように、個々の症状に合わせたプログラムを組むのが特徴です。
 たとえば、国民病とまでいわれている「腰痛の85%は原因不明だと言われていますが、僕たちから見ると仙腸関節がずれているんです」と、調子が悪いときにも駆け込みで来ることもあるというMさんに取材の協力をいただいて説明してくれる藤井さん。仙腸関節とは、背骨の一番下にある平たい部分=仙骨の両脇にあって、骨盤とのつなぎ目になっている関節です。
 「ここは、第一頸椎。土台がずれると上までずれることが多いですね」。仙骨がずれると骨盤全体が傾いたり、ねじれることがあり、体の土台となる仙骨の要である「仙腸関節の調整をしない限り、不調の根本的な解決にはならないと思う」と、藤井さんは語ります。仙腸関節は、現代医学では不動関節とも呼ばれ、動かないとされているそうですが、実践データからは「確かに動いたり、歪んだりするんです」。このような背骨コンディショニングの理論に対する評価は、プログラムを実際に体験した鍼灸師や理学療法士、開業医などの専門分野の人たちが、インストラクター・ライセンスを取得する研修に参加しているということからも伺えます。



■ゆるめる・筋力アップのシンプルな体操で、体の変化を実感

 取材中、初めて藤井さんのもとを訪れたK子さんは、股関節の痛みと太ももの筋肉のハリがありました。カウンセリング後、仙骨が固くなって骨盤が左に傾いていると指摘されました。さらに、背中が丸くなって固くなり始めていると言われたのは想定外でしたが、友人から時々背中が疲れているように見えるなどと言われ、気づかないうちに姿勢が悪くなっていることも気にはなっていたと言います。



 レッスン後、「骨盤が水平になりましたね。これでしばらくは大丈夫でしょう」と言われ、立ち上がってみると、背筋がピンとまっすぐに立ってとても気持ちがいいと感じたそうです。不調の原因や対処法の藤井さんの分りやすく丁寧な説明にも納得し、教わった腰の関節と背中の固さをゆるめる体操をして1週間後。驚くほどに肩が開いて良い姿勢が自然にできるようになり、股関節の痛みは忘れていられるほどになったと言うK子さん。簡単な体操で体の変化を実際に感じられるのが嬉しいと感想を聞かせてくれました。
「骨がずれていて、筋力がなかったら良い姿勢は無理なんです。肩が前に巻き込むのは、肩甲骨と背骨をつなぐ筋肉が足りない人に多い。だらしないんじゃないんですよ(笑)」。
また、仙骨から太ももの外側までついてる大臀筋(だいでんきん)という筋肉が弱ってくると股関節の不調が出てくるそうですが、
「大臀筋が大切なのは、仙骨を支えてずれないようにするのもこの筋肉なんです」と言って骨を正しい位置で支える筋トレの大切さも強調する藤井さんに、大臀筋を鍛えるバックキックを実演していただきました。ゴムバンドを使って脚に負荷をかけながら、その脚を後ろに蹴りあげる体操(写真参照)ですが、見れば運動自体ははとても単純で、自宅や職場でも気軽にできるように見えます。
「そうなんです。ゆるめる体操も、筋力アップの体操も毎日のように続けていくことが大切なので、だらだらできるように(笑)、つくっているんです」。



■日常のセルフケアにも役立つ体操



 グループレッスンなどの体操だけのクラスは、◎関節をゆるめる体操 ◎矯正の体操 ◎筋トレで構成され、効率よく改善するのは背骨の矯正クラスですが、グループレッスンだけでもかなり効果があると言います。
「症状に合わせて、どんな体操をするといいのかを分って適切にやっていれば、自分でできるようになるはずなんです。不調の半分以上は、体操をするだけで良くなると思ってます」とキッパリ。足首を伸ばせない人が改善をみたり、体操で効果をあげている多くの人たちを見てきたからこその言葉なのでしょう。
「一回体験してほしいですね。調子が悪い人ほど、変化を感じると思います。まずはやってみてから、ほかの手立てを考えても遅くはないのではないでしょうか」。
背骨コンディショニングの理論に基づいたこの体操は、歪まないからだを作るので、日々のセルフケアが身につくとも藤井さんは語ります。協会を立ち上げてから4年あまりのうちに、開講されるクラスは東京、関東、関西、九州と全国的な広がりを見せ、カルチャースクールやスポーツクラブからのプログラムの要請も増えました。
「もっと普及させることが僕たちの使命ですね。喜んでくださる方がたくさんいると思うんです。目標は、ラジオ体操以上に広めること」とさらり言ったのは本気。その真剣さが明るい笑顔のなかに見えました。2013年11月、背骨コンディショニング協会は一般社団法人となり、さらなる展開が期待されています。



■プロフィール

 

 北海道生まれ。大学卒業後、東京のスポーツクラブでインストラクターをしていた時期に背骨コンディショニングの理論に出会い、背骨コンディショニング・スペシャリストの資格を取得。主に東京都内で背骨矯正・グループレッスンなどの体操クラスを公開している。一般社団法人背骨コンディショニング協会理事。ほか、健康運動指導士、JCCA認定アドバンス・トレーナの資格も持つ。

☆背骨コンディショニングの理論や体操を網羅した
ベーシックBOOK』(著:財団法人背骨コンディショニング協会)
12月上旬に刊行されました。



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